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WEBデザインの職業訓練と民間スクールとの違い【費用や就職率を徹底比較】

投稿日:2019年4月4日 更新日:


  • 職業訓練校って実際どうなんだろう…?
  • 気になるけど、やっぱり普通のスクールのがいいのかな?

こんにちは、フリーランスWEBデザイナーのSHINOBUです。

WEBデザイナーの勉強をしようとスクールを検討していると、「職業訓練校」という選択肢が出てきます。
世間一般にあまり知れ渡っていないので、気になる部分が多いかもしれません。

そもそも職業訓練校ってなんだ?
めっちゃ安いし、怪しくない?
民間のスクールと何が違うの?

そういった疑問を、すべて解決します。
ちなみに私も職業訓練校に通っていたので、リアルな声をお届けできると自負しています。

では、さっそく本題へ!

職業訓練校とは(公的・無料・支援制度・短期間)

職業訓練は大きく3つの特徴があります。
公的制度
無料
支援制度あり
短期間
では、それぞれ見ていきましょう。

職業訓練校は公的制度

職業訓練は厚生労働省の政策であり、ハローワークの求職者が対象になります。
まずは公式HPから説明を抜粋します。

就職に必要な職業スキルや知識を習得するための訓練を無料(テキスト代等は自己負担)を実施しています。

職業訓練にも大きく2種類あり、「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」があります。
公共職業訓練は、離職の状態で、雇用保険を受給しながら受講するものです。
求職者支援訓練は、雇用保険を受給していない人(受給期間が終了など)が対象になります。

職業訓練校は無料

学校なのになんで無料なの?と疑問に思いますよね。
無料の理由もしっかり説明されています。

国は、雇用のセーフティネットとして離職者が再就職に必要な技能及び知識を習得するための必要最低限の職業訓練を実施。

参照:厚生労働省HP 資料

ちなみに授業料は基本的に無料ですが、教科書代は自費なので、3,000〜5,000円程度が必要です。

職業訓練には支援制度がある

そして最大のポイントとも言えるのが、支援制度です。
雇用保険を受け取りながら、かつ無料で受講できるという点は前述の通りです。

一方、離職時の条件などで雇用保険を受け取れない人もいます。
例えば、「退職時点で勤続1年以上」という条件を満たしておらず受給できなかったり。(私はそうでした。)

そんな人のために、職業訓練校は「求職者支援制度」を用意してくれています。
ものすごくザックリ言うと、「アルバイトを控えめにして勉強を優先するなら月10万円を支援します」みたいな制度です。
※対象になりそうな方は、しっかりとご自身で確認をお願いします…!

職業訓練校は短期間

職業訓練校は一定期間、実際に学校(施設)へ通います。
3〜6ヵ月間のコースが多く、長いものでも1年間です。

全国各地に用意されており、受講できる内容はWEBに限らず、語学や建築、アパレルなど多種多様です。

職業訓練校と民間スクールの違い

一番の違いは「費用面」と「実績」です。

費用面の違い

職業訓練校→無料 / 民間スクール→有料

民間スクールの有名どころとしては、以下のようなところがあります。

職業訓練校が無料なのに対し、民間スクールはもちろん授業料がかかります。
期間は半年くらいで、金額は最低十数万、スタンダードなもので30〜50万円程度です。

教材や講師陣のクオリティには安心感があり、未来の仕事となる技術を学ぶという意味では、決して高いものではないと思います。

実績の違い

職業訓練校→自分次第 / 民間スクール→安心感あり

語弊があるかもしれないので注意書きをすると、基本的にはどちらも自分次第です
ただ、ビジネスとして運営している民間スクールが実績を注視していることは明らかで、就職成功率も実際それなりに高いと思います。

正直なところ、職業訓練校は「無料」であることで、良くも悪くもいろんな人が集まります。
実際に通っていて感じたこととしては、「無料」という特徴がモチベーションを左右する場合が多々あるということです。
(お金がかかってない分、本気度が弱まるパターンですね。)

一方、民間スクールのみなさんは安くないお金を払いながら、そして人によっては仕事をしながら通います。
そこまでする人は、明確な目的があって勉強している人が多いです。
学んだことを絶対に仕事にする」とか
好きなことを仕事にしたいから今は下積みを頑張る」など。

すると結果的に、卒業してからの就業率にも差が出てくるのが事実です。

私はグラフィックデザイン&WEBデザインコースに通っていましたが、卒業後にWEB(グラフィック)関連の仕事についたのはクラス全体の2割程度だったように思います。

実績の点は、やはり民間スクールが誇る良い部分だと思います。

職業訓練校のメリットとデメリット

「実績の面では民間に劣る場合も」なんて言われたら心配になるかもしれませんが、ご安心ください。
職業訓練校で勉強しようが民間スクールで勉強しようが、結局は自分次第です。
学ぶ姿勢さえあれば、どちらも就職するのに十分な環境と材料を提供してくれます

職業訓練校を検討している方に向けて、改めてメリット・デメリットをおさらいします。

職業訓練校のメリット

メリット①:学費は、ほぼ無料。

3〜6ヵ月の学習期間で、基本的に学費は無料です。
ただ教材となる参考書は自己負担なので、本数冊(計3,000〜5,000円程度)の費用はかかります。
数十万円かかるスクールに比べたら、ものすごく良心的です。

メリット②:支援制度あり。

雇用保険を受給しながら学校へ通えます。
雇用保険を受け取れない人は、月10万円の支援金を受給できる可能性があります

メリット③:仲間ができる。

職業訓練校は一定期間、朝から昼過ぎまで毎日(平日)学校に通います。
こんなの中学高校ぶりなのではないでしょうか。
一見辛そうに思えますが、半年間通った私の感想は「最高」です
学校生活を思い出して楽しかったですし、何より、同じものを学ぶ仲間がたくさん出来たことに一番の価値を感じています。
この「学校感」は民間スクールよりも強いかもしれません。民間スクールのメリットは、個人個人の生活スタイルに合わせて学習が進められたり、オンラインで完結できたりする点にありますが、「クラス」や「仲間」みたいな結束力は少し薄いかもしれません。

これも自分の求めるもの次第ですが。

職業訓練校のデメリット

デメリット①:「自分次第」の部分が大きい

前述したように、人となりやモチベーションなど、色々な意味で様々な人が集まります。
「自分の意志」を明確に持ち続けないといけない局面があるかもしれません。

デメリット②:講師のレベルは高くない

すごく失礼なことを言っていますが、民間スクールに比べて講師のレベルは劣ります。
と言うのも、民間スクールは、高い料金に見合った授業が用意できないとお客さんに利用してもらえず、ビジネスとして継続できません。その点で、講師やカリキュラムに関する質の向上には余念がありません。

デメリット③:教えてもらえるのは、ソフトやツールの使い方。

WEBデザインの学校ではありますが、「デザインスキルがすごく伸びる」「デザイナーとしての伯がつく」みたいな点に期待するのであれば、おすすめはできません。
あくまで「仕事ができる」レベルまで持っていくことが目的になりそうです。

ただ見方を変えれば、
仕事に必要最低限な技術は身につく
ノウハウは実践の場で身につくものだから、仕事についてから伸ばせば良い。
とも言えるので、全く問題はありませんが。

デメリット④:アルバイトに制限がかかる場合あり

求職者支援制度で月10万円の支給を受ける場合、条件としてアルバイトの収入に制限がかかります。それでも5〜6万程度ならアルバイトで稼いでも良いので、月15〜16万円の収入になり、最低限生活はしていける(?)と思われます。私は余裕でした。
そもそも、支援してもらえるだけありがたいのでデメリットではないですが。笑

職業訓練校 卒業後の就職状況は

就職率という点では、正確な数字は出ていません。
ですので、参考に私の実体験を例にお話します。

就職に関しては、在籍していたクラスの30名中、卒業と同時にWEB(グラフィック)関連の仕事に就いたのは数人だったような。
技術レベルの点で就職が叶わなかった人もいれば、受講期間中にWEB系の仕事は希望職種じゃないと気づいた人もいた。

年齢も様々で、最年少が21歳、最年長が55歳と幅が広く、その点も就職状況に関係していると言えるかも。

運営側のサポート体制についてですが、そもそもハローワークの求職者が対象となっていることもあり、卒業後の就職に関しては親身に相談に乗ってくれます
ただ、リクルートさんやマイナビさんのような民間大手の転職支援サービスなどとは違うので、キャリアアドバイザーの対応や紹介される事業所も、自分の希望通りとは限らないのが事実です。
(ハローワークと民間転職支援サービスとで、なんとなく感じる雰囲気の違いを想像していただければ、わかるかもしれません。)

ですので、本気でWEB系の就職を果たしたい場合は、自分主導でいろんなアプローチをかけることをおすすめします
例えば、WEB系に強い転職サービスを早い段階から活用したり、知り合いにすでにWEBデザイナーをやっている人がいたら企業を紹介してもらったりするなど、自分なりにアクションを起こしていく方が理想的な転職が実現すると思われます

まとめ:結論、おすすめできます。

ここまで色々書きましたが、結論おすすめできます。

それは、今私がWEBデザイナーとしてフリーランスで生活していける程度の収入が得られているから言える、結果論かもしれません。
ただ、職業訓練校からスタートして2年後にフリーランスになったというの事実があります。

周囲の人や運の助けもあって初めて事がうまく進んでいくという部分も大きいですが、ベースにはやはり自分の頑張りも必要です。
職業訓練校でも民間スクールでも「教えてもらえる環境」に変わりはなく、すごくありがたいです。

材料と環境が用意されたら、あとは自分が頑張るのみです!
仲間と一緒に、学校生活を楽しみながらWEBデザインの勉強に没頭できる。職業訓練校を実際に経験したからこそ、「おすすめ」と言えます。




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SHINOBU

フリーランスのWEBデザイナー兼フロントエンドエンジニア。イラストレーター。
新卒は某ベンチャー営業職→半年間WEBを勉強→WEB制作会社入社→フリーランス転身。現在はIT大手のクリエイティブチームに所属しながら、プロジェクト単位で複数チームに参加。
4大卒で、デザインの勉強は25歳から。美大でもない、経験もない。そこから2年後フリーランスとしてスタートするまでのこと、そしてフリーになってからの色々なことを記録していきます。